にほんコッソリ良品店

自然の景色をその一鉢から。盆栽の世界を
コッソリ

家族と盆栽の大きな愛情がつまった、
手のひらサイズの苔玉。

「盆栽」と聞くと、おじいちゃんが一生懸命世話をしている姿や、大きな松の木、植え替えや剪定がとても大変、といった敷居が高いイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし実のところ、盆栽は「BONSAI」と海外でも意味が通じるほど世界中で親しまれている芸術の1つなんです。

「国内の盆栽のイメージを少しでも変えられたら」そう思って勤めていた飛行機のキャビンアテンダントの仕事を辞め、1年前に新しい盆栽ブランドを立ち上げた方が千葉県千葉市にいます。

コッソリ良品話
その1

結婚式で見つけた、
盆栽のもうひとつの可能性。

今回紹介するのは、盆栽ブランド「盆栽工房WABI」のショップオーナーを務める小松智代さん。国際線のキャビンアテンダントとして忙しくも充実した生活を送っていた中、なぜ「盆栽」の道を選んだのでしょうか。

小松さんの父、小川敏郎さんは盆栽園「薫風苑」の苑主。幼少期から父の小川さんと寄せ植え盆栽作りをやってみるなど、盆栽を通して自然の美しさや日本文化の素晴らしさを実感していましたが、それと同時に足を踏み入れにくい敷居の高さも感じていたようです。

小松さんがその価値を再発見したのは自分の結婚式。レストランで式を挙げた際、父の小川さんが自身の手がけた盆栽を置いて会場を飾ってくれたことでした。洋風なレストランに和の盆栽が美しく調和し、「ずっと置いておきたい!」とレストランの人も喜んでくれたのです。
「盆栽ってもっとできることがあるのでは。たくさんの人に親しんでもらえるんじゃないかって、その時改めて思いました」と小松さんは振り返ります。

「敷居が高いように感じる盆栽をもっと身近に感じてもらいたい、技術ある盆栽職人が作る自然の風景をたくさんの人の手に取ってもらいたい」その思いは徐々に高まっていき、育休を機に2022年の1月に薫風苑に弟子入り・盆栽工房WABIを立ち上げ。「自然の景色をその一鉢から」というコンセプトと共に、手のひらサイズの盆栽を中心に取り扱うオンラインショップを開きました。

これからどんな盆栽を届けたいですか?と小松さんに聞くと、「盆栽は子供からご年配の方まで女性男性関係なくみんなが楽しめるもの。だから身近に飾って楽しめるものを作っていきたい、最初の1鉢として選んでいただいて、盆栽の世界を広げてもらいたいです」と話してくれました。

コッソリ良品話
その2

小松さんを支える、
薫風苑の2人の師匠。

小松さんに大きな影響を与えた父・小川敏郎さんが盆栽の世界へと足を踏み入れたのは、小学4年生の頃、盆栽をもらったのがきっかけです。水やりなど基本的な世話を続けていく中で、高校生の時に、盆栽を1つの景色に仕上げることの面白さに気づき、大学生で大宮の盆栽村にある老舗盆栽園"萬青園"に弟子入り。
5年間の修行を経て、地元である千葉県千葉市に盆栽園「薫風苑」を開きました。盆栽の専門誌「近代盆栽」や「盆栽世界」にも20年以上紹介されているベテランの盆栽職人です。

小松さんから弟子入りの話を聞いた時は、キャビンアテンダントの仕事の方が安定しているのでは?と不安に思ったようですが、本人の盆栽に対する思いや「やりたい」という意志に応えることに。
「新しいブランドができることで、薫風苑とはまた違う、より多くの人に盆栽が届くのは良いこと。盆栽を作るという点で手伝えることは手伝っていきたいと思っています」と小松さんを父として、師として見守っています。

そして薫風苑には、盆栽職人がもう1人います。小川さんに弟子入りし、世界で初めて女性で5年間の盆栽修行を終えた盆栽師、山本美千代さんです。
元々は大学で林業の勉強をしていましたが、本屋さんで偶然見た盆栽の本を読んで、盆栽の計算された美しさに感動。盆栽雑誌「近代盆栽」に小川さんが載っていたことから、10日間の研修を経て弟子入りしました。
幼い頃から小松さんを知る山本さんも、弟子入りにはとても驚いたそう。しかし、「盆栽をもっと手軽に楽しんでもらいたい」という思いに共感し、良き相談相手として小松さんをサポートしています。

コッソリ良品話
その3

小さな山をおうちに呼ぼう。
盆栽と共に巡る季節

国境も文化も越え、世界中の人々がその深みにハマる盆栽。一般的な鉢植えとの違いは“1つの景色を鉢の上に作り上げる”点であると言われています。
「風が強く吹く山の中で佇む松の木」「厳しい冬を越え春の芽吹きを喜ぶ梅」など、職人さん一人一人が自分の中にある自然の景色を描くために、さまざまな技巧を凝らしています。

今回、日本コッソリ良品店にて販売するのは盆栽工房WABIの「苔玉」。数種類の木や草花を使い"小さな山の風景"を作り上げています。1年を通して、花が咲いたり、紅葉したり、季節の移ろいを楽しめるように種類を選んでいるのでお楽しみに。

盆栽は基本的にベランダやお庭などできるだけ外に置いた方が良いですが、室内に飾って楽しむこともできます。室内に飾る時は窓辺など風通しが良く、明るく柔らかい日が入る場所が望ましいとのこと。日当たりの良い場所がない場合は、水やりの際など1時間でも日に当てる時間を作るよう意識することが長く付き合っていく上で大切です。
苔玉の水やりは「乾いたらたっぷりあげる」が基本!表面を触ってみて、乾いていれば中の根まで水が届くよう、たっぷり与えてください。
頻度や肥料のあげ方など、詳しい育て方をまとめた冊子をお付けする他、盆栽を育てていく中で困ったことがあったら、薫風苑に電話で相談することもできるので初心者の方も安心です。

また、苔玉を乗せるお皿も盆栽を楽しむ要素の1つ。購入時は陶器のお皿を1点お付けしておりますが、長時間水に浸けても良い素材であれば基本的にどんなお皿を使用しても大丈夫です。お部屋の雰囲気や季節に合わせてお皿を変えてみると、苔玉の持つ雰囲気も変わっていきますよ。

コッソリ良品
ふるさと話

花見川と寄り添い、調和するまち
千葉県千葉市花見川区

花見川区は、千葉県千葉市を構成する行政区の1つ。花見川千本桜緑地や花見川サイクリングロードなど桜の名所が多くあります。

区名は公募によるもので、花見川団地住民の応募による「花見川」案や、区域を流れる花見川に因んだ案が多かったため決定しました。
内陸部では工業団地が形成され、鉄道による商業施設も多くある中、花見川流域では野菜を中心とした都市型農業が営まれており、都市と自然の調和を目指した街づくりが行われています。

千葉市の市花に大賀ハスという花が指定されていますが、こちらも花見川区と深い関係性がある花。1951年に千葉市検見川(現:花見川区朝日ケ丘町)にて弥生時代のハスの種が発見され、研究の結果、奇跡的に開花したという歴史があります。

古くから花との縁が深い花見川区。スローガンである「みんなの力で川と緑と笑顔が輝くまち」のとおり、自然に囲まれ愛でる町で薫風苑もまた、その美しさを伝えています。

コッソリ良品
こぼれ話

小松さんが教えてくれた、
苔玉の意外な魅力。

小松さんに苔玉の楽しみ方を聞いてみると、ちょっと意外な回答が。

「水やりのタイミングを確認するとき、苔玉にやさしく触ってみてください。ふかふかとしていて、それもまた癒されるんですよ」とこっそり教えてくれました。目で見て楽しむのはもちろん、触れて生育状況を確かめ、肌触りを楽しむことも魅力の1つ。より苔玉への愛着が湧きそうですね!

小さな山の風景"苔玉"

¥4,235(税込)

にほんコッソリ良品店限定
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小さな山の風景"苔玉"
ご購入はこちらから

PRODUCT INFO- 商品情報 -

商品規格
商品について
山の風景を掬い取ったような、手のひらにのる苔玉です。
四季折々の姿を楽しめるよう、数種類の草木を寄せています。職人が山の景色や風の流れも考え、苔玉にしています。一年を通して、花が咲いたり、紅葉したり、季節の移ろいを楽しめる作品です。
苔玉1点と陶皿1点、水やりなど管理方法をまとめた冊子を付けてお届けします。
商品の大きさ
手のひらにのる大きさで仕立てています。
高さ 12?~20?
横幅 15?ほど<
奥行き 15?ほど
大きさは目安です。
商品について
商品の取り扱い時の注意点
まず届いたらたっぷりお水を与えて下さい。
生き物ですので、季節により苔の様子や葉の有無など写真と多少異なる場合があります。
木or花の種類の紹介:季節ごとに異なります。主木となる木と数種類の草や花ものを寄せています。
例 野バラ・ズイナ・ネコヤナギ・長寿梅・ツルソバ・セキショウ・ナンテン・など
育て方のポイント
【置き場所】
基本的には外の環境が適していますが、お家で飾りたい場合は、水やりの際に数時間外に置いてあげるなどしてお日様に当てる時間を作ってみて下さい。
夏の直射日光や、冬の霜が降りる日は屋内管理しましょう。
【水やり】
乾いたらたっぷり与えて下さい。
目安 春・秋 1日1回
     夏 1日2回
     冬 2.3日に1回
【肥料】
春と秋にホームセンターで売ってる液肥(ハイポネックスなど)を規定量で薄めて、水やり代わりに与えると花がきやすいです。
その他
その他のご注意点
全て一つ一つ職人が作った一点ものです。
お届けする苔玉の種類をお選びいただけない点をご了承ください。

沖縄県および一部離島地域へは、輸送で品質が保てないため、お送りができません。
ショップ情報
出品者情報
盆栽工房WABI
千葉県千葉市花見川区大日町1388-1
出品者ウェブサイト
盆栽工房WABI

購入者メッセージ

★★★★★ 室内窓際に飾っています!

2023/07/07

盆栽や苔玉って、ほかの観葉植物と比べて格調が高いイメージがあってなかなか手が出せなかったんですが、苔玉、こんなにかわいいとは。
お部屋内のインテリアにすっかり馴染んでしまって、驚いています。
店舗に行ったときにお迎えした桜の盆栽と一緒に、窓際に飾っています。

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